腹筋をやる時に、足が上がってしまってうまくできないという人は、実は結構多いです。
最もポピュラーな種目である上体起こし(シットアップ)をやろうとすると、足が上がるので起き上がれないというケース。
この原因は、何も腹筋が弱いということではなく、上体を起こす際に腰〜肩甲骨辺りまでが反っていることなのです。
そして何とかしてできるようになりたいと思うかもしれませんが、ハッキリ言って腹筋を割るためにはできるようになる必要は無し。
なぜなら、足を固定して腹筋に集中できる器具がいくつもあるからです。
もちろん上体起こしができるに越したことはありませんから、足固定の器具を使って練習するのはありですし、コツをつかめばすぐにできるようになるはず。
そんなわけで今回は、足が上がるから腹筋ができない! という時に試すべき器具3選をご紹介します。

腹筋と言えばシットアップベンチ

腹筋のための器具と言えば、まず最初に思いつくのはシットアップベンチ
ではないでしょうか。
ベンチの部分が比較的大きく重量もそこそこありますが、折りたためるタイプがほとんどなので、収納にはさほど場所をとりません。
- シットアップベンチに乗り、足掛けの部分に足をかける。
- そのままの状態で仰向けに横になる。
- 両手を頭の横か胸の前にクロスさせる。
- 息を吐きながら腹筋を意識して上体を起こしていく。
- 起こし切ったところで息を吐き切り、腹筋を収縮させる。
- 息を吸いながら、ゆっくりと元に戻していく。
- 肩甲骨がベンチにつかない所まで戻したら、再び上体を起こしていく。
起こす時も戻す時も、腰を反ってしまうと痛める可能性があるので注意しましょう。
また、しっかりと足が固定されるので、ダンベルやメディスンボール
などのウェイトを使ったトレーニングでも、動作が安定します。
例えば、ダンベルのプレートをお腹の前で抱えて左右にひねるダンベルツイストや、プレートを胸の前で抱えて上体起こしをすれば、安定した高負荷トレーニングが可能です。

腹筋の足固定器具

腹筋をやるための足固定器具
はかなりたくさん販売されているのですが、最初に買うなら吸盤で床や壁に取り付けて使えるタイプが無難です。
なぜなら、もの自体がコンパクトなので、吸盤さえ付けばどこでもトレーニングできますし、収納しておくのに場所も取らないから。

床に取り付けたら足を引っ掛けて使うだけなのですが、あくまでも起き上がる際の補助的な役割として、足に力を入れすぎないことがポイント。
当然ながら、起き上がるのには極力腹筋を使うべきです。
吸盤が貼りつく硬い床で使っているでしょうから、マットを敷いてお尻の骨を保護してあげましょう。
もし購入するなら、事前に吸盤がくっついて腹筋をできる場所があるか確認しておいてください。
多用途のマルチジム

マルチジムは、ぶら下がったり懸垂ができるバーに、腹筋台が取り付けられている多用途な器具です。
これ1つあれば、できる腹筋の種目が増えますし、腹筋に限らず全身の筋肉を鍛えることも可能に。
ただし、設置にはそれなりのスペースと天井の高さが必要ですから、購入の際はどこに置くかよく検討してからにしましょう。
メインとなる腹筋台で上体起こしをやる際の動作は、足を引っ掛ける部分が簡易的なベルトでの固定になる以外、シットアップベンチと同じでオーケー。
ベルトでの固定は意外と安定感がないので、フォームに集中していないと左右に落ちることもありますから、くれぐれも注意です。
また、バーにぶら下がることができるので、ハンギングレッグレイズやハンギングワイパーなどの高負荷種目ができるのは大きな魅力。
自宅だとトレーニングに慣れてきた時に、負荷を上げることに結構悩むので、この2種目ができるだけでもレパートリーが広がります。
参考:腹筋を追い込むとは?バキバキにするハードトレーニングメニューを紹介

まとめ

腹筋の代表種目の上体起こし(シットアップ)が、足が上がってしまうことでできない人は結構います。
これは腹筋が弱いというよりは、腰から肩甲骨にかけてを丸められないことが原因で、必ずしもできるようにならなくても大丈夫。
なぜなら、足を固定して腹筋に集中できる器具がたくさんあるからです。
今回ご紹介したのは、簡単な足固定器具、シットアップベンチ、そして本格的な多用途マルチジムの3つ。
設置スペースのこともあるでしょうから、自分のレベルと自宅の状況に合わせたものを選びましょう。
総合的にはマルチジムが1番おすすめです!